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発達障害の子どもの進路に? 通信制高校の元教員にインタビュー

通信制高校について教育

こんにちは。ひまわり(@hattatsusurvive)です。

発達障害のある子どもの、中学校卒業後。
その進路について、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、進路の中でも、通信制高校にスポットを当て、元・通信制高校の先生にインタビューを行いました。

インタビューさせて頂いたのは、私立校での教員経験がある、B先生。
長い教員生活の中でも、特に、通信制高校で勤務されたご経験についてお話いただきました。

発達障害のある子も通える? 通信制高校の実情

通信高校でのご経験について教えてください。

通信制高校には2校の勤務経験があります。

1校目は広域校で、全国各地に学習センターがある学校で、学習センターに勤めていました。年に数回スクーリングがあるという学校です。

2校目は通学するタイプの通信制高校で、スクーリングも多く、行事もあり、通信制ではありながら毎日通学するというタイプの学校でした。教員たちは「卒業させよう」というスタンスだったため、教員が電話をして通学を促すこともありました。

どんな生徒が通っていましたか?

通信制高校に通う生徒には、いろいろな背景のある子どもが多かった印象です。
発達障害のある生徒もいましたし、またその判断が難しい、いわゆるグレーな生徒もいました。
また、発達障害だけではなく、他の障害のある生徒もいました。例えば、起立性調節障害のある生徒などです。

働きながら通っている生徒は少なかったです。一般の高校に馴染めなかったり、合わなかったりして通信制高校に来る生徒など、様々な事情のある生徒がいました。
中には、中学校時代に不登校を経験した生徒もいました。

障害のある生徒に対する支援はありましたか?

教員として特別な支援をした記憶はありませんが、生徒に合わせた指導をするようにしていました。
2校目の通信制高校では、「教育相談室」があり、カウンセラーがいました。

通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校に通うメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

一般の高校よりも通信制高校の方が合う子もいます。
通信制高校には、発達障害のある生徒や、不登校を経験した生徒も多くいます。同じの境遇の子が集まるため、そういった子同士で仲間になりやすいと感じました。心を開ける仲間がいるというのは重要な事です。

また、通信制高校は単位制のため、3年間で必要な単位を取れば卒業できます(通信制高校の卒業要件は下の図の通り)。そのため、一般の高校に比べると自由な時間が多いです。

そうした自由な時間で、さらなる進学に向けた勉強や、アルバイトや、スポーツなどに取り組む事もできます。

授業に特徴がある通信制高校や、芸術やスポーツなどに特化した通信制高校もあります。スポーツの強豪校もありますし、芸術に力を入れている学校もあります。そういった学校が合う生徒もいるのではないかと思います。

卒業に必要なことを最低限やれば、あとは生徒が自分次第で自由にやっていけるということです。

<通信制高校の卒業要件>
①74単位以上の修得
②通算3年間以上(全日制は3年間)の修学
③3年間で30時間以上の特別活動への参加

では、通信制高校に通うデメリットはあるのでしょうか?

全日制の高校でしか経験できないことやメリットも沢山あります。

また、通信制高校では、基本的には、最低限の教科学習しか行いません。
大学進学に向けた授業を自分で選択することもできます。そうした授業を選択しない場合は、受験に対しては不利になる可能性もあるかと思います。

それから、通信制高校は基本的には「自己責任」「自己管理」が原則なので、ある程度自己管理する必要があると思います。通信制高校は単位が揃えば3年で卒業できるのですが、揃わなければ卒業できません。ただし、そのあたりは、傾向的に見ると私立通信制の方が、ある程度面倒見は良いように思います。

通信制高校卒業後の進路は? 大学進学は可能?

通信制高校卒業後の進路にはどのような道があるのでしょうか。

進学(大学・専門学校)と就職が半数ずつくらいです。
教えた生徒の中には、産近甲龍や関関同立、難関国公立大学に進学した生徒もいました。

1校目は「なるべく大学に行こうね」というスタンスで、入試に向けた授業などもありました。
2校目の学校では、大学に行く生徒もいましたが、専門学校への進学の方が多かったです。

通信制高校は多数あって、どこに進学すればよいか、迷う方もいると思います。

私の感覚としては、毎日通学するタイプの学校の方が、面倒を見てもらいやすく、ニーズも高いように思います。

しかし、通信制高校には色々な特色のある学校があります。通信制高校への入学や転学を考えている人は、いろいろな人によく相談をして、資料の請求だけでなくオープンキャンパスや学校説明会にも数校は行き、通信制高校について情報収集をたくさんしてから自分にとってよりよい進路を決めてほしいと思います。

まとめ

今回は、B先生に通信制高校についてお話を伺いました。
B先生は温厚で、生徒のことを熱心に考える方でした。

発達障害のある子の進路としても、通信制高校は選択肢の一つになり得るのではないかと思います。
ただし、インタビューの通り、通信制高校にも様々な種類や特徴があります。

資料を取り寄せて検討したり、オープンスクールに行ってみたりすることで、自分に合う学校が見つかるかもしれません。

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まずは資料の請求からはじめてみましょう。

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